街頭演説集

第13回 自然農法

自然農法の普及と生ごみリサイクル野菜での環境教育を!

Facebook 2015.10.27

 本日は13回目の呉駅頭での街頭演説。相棒の事情から月曜日を繰り下げて火曜日の実施となりました。
 さて、テーマは自然農法についてです。
 TPP(環太平洋連携協定)加盟12ヶ国が先般合意決着したことを受けて、我が国の農業は攻めへの転換が求められています。
 世界で初めて無肥料無農薬でのリンゴ作りに成功した青森県の木村秋則氏のリンゴは契約直販で、常人には入手困難といいます。化学物質過敏症で苦しむ方も、このリンゴとの出会いで救われています。彼は全財産を注ぎ込み、周囲から変人扱いされつつも、17年もかけてようやくそのリンゴの開発に成功しました。その時のキーワードは、雑草は害ではなかったことの大発見です。
 農家講演者として高名な赤峰勝人氏も同じ事を説いておられます。現実は雑草が野菜の栄養分を奪い取ると思い、除草剤を撒いたりしています。雑草は枯れて、作物の栄養素となって土に帰ることを知るべきです。
 また、虫が食った葉野菜は市場が引き取ってくれないため、農家は一定基準内での農薬を散布致します。これは少なからず人体に影響を及ぼすはずです。だから一部の方は、無農薬無化学肥料で作った有機栽培作物を入手していますが、虫が食った後があっても甘受されています。寧ろ虫が食うのは無農薬の証しであると豪語されているのが現状です。
 ところが、この虫が食う野菜は、栄養素が中途半端であって、真に栄養価の高い野菜には虫がつかないことを発見したのが、長崎県環境アドバイザーの吉田俊道氏です。これは発想の転換とも言うべき、世紀の大発見と言えましょう。
 彼は、このことの実証実験を保育園児や小学生に実施させ、それで収穫した野菜を自園調理等に活用する、独自の栄養学を普及しておられます。具体的には家庭から排出される生ごみを細かく砕いた上で菜園の土に混ぜ合わせ、約1ヶ月かけて発酵させます。その微生物豊かな土壌で栽培した野菜は、市販野菜と比べてなかなか腐らないといいます。
 そしてもう一つのキーワードとして、その野菜には殆ど虫がつかないのです。つまり真に豊かな土壌で栽培した栄養価の高い野菜には虫(むし)が無視(むし)するという訳です。これはいずれ学会に発表される予定だそうです。
 この元気野菜を食べた園児らは風邪にかかり難くなったり、インフルエンザにかかってもすぐ回復するという実例もあります。
 私は3年前に、このことを呉市でモデル事業として取り組むべきと、呉市議会一般質問で訴えました。その結果、安浦中央保育所で現在も実践を続けています。一昨年は、呉第一保育園で市内私立保育園では初めて吉田俊道氏を迎えての体験会がありました。そして今年度にはいり、念願の呉市立小学校としては初となる広南小学校での総合的な学習で採用されました。これを更に拡げていくべきと訴え続けています。
 更に、2年前の一般質問では、生ごみをリサイクルせずに同様の効果を生む吉田式農法を、郷原にある呉市農業振興センターで実証実験をして、農家の栽培手法に寄与するよう提案致しました。但し、残念ながら市長は受け入れませんでした。
 今後も、自然農法の普及・啓発と保育・教育現場での生ごみリサイクル元気野菜作りの実践普及を訴え続けて参る所存です。
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