街頭演説集

第64回 中通線と駐輪対策

中央商店街活性化は、中通線改良と駐輪対策の一体化が鍵

Facebook 2016.11.6

 一昨日は64回目の街頭演説。11月に入ったためクールビズを解き、久々にネクタイを着用しての実施となりました。
 さて、テーマは先般再開した中通線の道路改良についてです。昨年度は北側区間が既に整備済みで、残りの南側区間を今年度一杯かけて施工致します。
 これは、中通4丁目の旧銀座デパートから中通2丁目までのれんがどおりを含む全長610mの道路で、35年ぶりに路面を全面改良することとなります。この道路は特殊街路「中通線」と呼び、昭和53年1月に歩行者専用道路として都市計画決定し、その3年後から供用開始されました。即ち、24時間中自転車を含む車両の通行を認めず、正に歩行者天国として位置付けた訳です。地元商店街としては、これを「買い物公園」と愛称化した上で、呉市と協定を締結致しました。即ち、路面を煉瓦敷きにし、植栽や噴水、ベンチを設置致しました。但し、それらの一部を地元商店街の負担とし、併せてベンチの修理や植栽・噴水の維持管理を同商店街が請け負うこととなったのです。
 ところが、全面車両通行禁止では、各店舗への商品搬入の不便さがあり、供用開始して僅か2年後には朝5時から11時までの6時間に限定して、南側から北側へ向かう一方通行路として規制を一部解除したのです。それでも一日の内3/4は歩行者天国を維持したため、都市計画の歩行者専用道路は変更する必要はありませんでした。
 ここで、都市計画とは完全に矛盾する道路規制がされていたことに気付かれたでしょうか?つまり、アーケードの架かっていない中通2丁目は、終日自転車も車両も両面通行となっていたのです。また、アーケードの架かっているれんがどおり、即ち中通3・4丁目は、昭和63年7月から、自転車の通行を認めていたのです。これでは道路交通法による交通規制が、都市計画法に基づく都市計画である歩行者専用道路と完全に矛盾した状況が続いて来たことになります。
 呉市は長い間、完全にこの矛盾を見落としていたことになり、行政の怠慢と言っても過言ではありません。このことを私が指摘し、この2年間で道路改良をすることに合わせ、都市計画において、実態に即した変更を要請したのでした。その結果、私も委員を務めていた呉市都市計画審議会で議題に上げ、昨年2月に都市計画の変更を行ったのです。即ち、アーケードのない中通2丁目において、都市計画道路から200m区間を切り離し、計画を解除し、中通線から外しました。そしてアーケードの架かったれんがどおりは、特殊街路「中通線」として残した上で、自転車歩行者専用道路として新たに位置付けたのです。
 その上で、道路も煉瓦に似せたインターロッキングで全面改装し、一部時間帯はこれまで通り車両通行を認めることで、路盤も以前よりは手厚く致しました。これまで路面の痛みが激しく、しょっちゅう部分補修を市が強いられていたのは、歩行者天国を想定した路盤の厚みに当初設計していたからにほかなりません。
 ところで、地元商店街のご意向を受けて、れんがどおりは植栽、噴水、ベンチを撤去致しました。植栽や噴水は地元に維持管理費の負担がかかるため当然としても、ベンチは酔っ払いがたむろしてごみを散らかし、環境に悪影響をもたらすこと、土曜夜市等のイベントを挙行する際邪魔になるというのがその理由です。
 それに対してアーケードのない中通2丁目は、植樹とベンチを、道路管理者の負担で残すことに致しました。その代わりベンチはこれまでと異なり、簡易なものに致します。加えて、歩車道分離帯も段差を設けて、歩行者の安全確保に配慮致します。
 一方、この度の道路改良のもう一つの目的は、自転車の駐輪対策がありました。呉駅前の様に自転車放置規制区域に指定すれば、自転車での来客に影響が出るため、それは敢えて行わず、従って有料駐輪場の整備は見送った上で、無料駐輪帯を、れんがどおりにおいて路面に設置しました。
 実は、これまで駐輪する自転車が雑多になっていた理由として、買い物客の自転車以外にも店の従業員の自転車も多々あったのです。そこで、それら自転車は堺川沿いにある駐輪場に置くよう市が地元商店街に依頼しました。但し、それでは雨天時に自転車が濡れてしまうことから、呉市は昨年度と今年度の2ヶ年かけて、同駐輪帯に全て屋根を設置することにしたのです。併せてバイクでの来客者もれんがどおりの駐輪場には駐車禁止とし、堺川駐輪場に置くよう促しました。れんがどおりは朝の11時以降は車両通行禁止ですから、当然ではあります。しかし現実は、バイクがれんがどおりに置き放題になっています。
 結局、れんがどおりの美観をそこねず、歩行者の通行安全を確保するには、新たに設置した駐輪場の整備要員が必要となります。今年度は呉市がそれを担当する嘱託雇用を予算化して、長期間放置された自転車をれんがどおり北側入り口近くの三角公園で保管し、警察と連携して所有者に取りに来てもらっています。
 但し、この予算は昨年度までは計上されていなかったもので、今年度だけ暫定的に予算化されたとみるのが自然でしょう。恐らく来年度は予算化が見送られるものと推察しております。
 そこで、地元商店街に駐輪場の維持管理をお願いすることとなりますが、維持管理協定がまだ締結に至っていないため、先行きが不透明となっています。理想を言えば、商店街が収益を目的としないまちづくり組織を自ら起ち上げ、収益を出資者への配当ではなく、駐輪対策の様なまちづくり事業に還元することです。
 例えば、れんがどおり等で行っている、路面を活用した特産市を誘致する際、これまで店舗単位で支払っていた警察への道路使用料を、今後は特産市主催組織一括で支払うことで、その手数料差額を駐輪対策に還元するという案です。地元商店街としても、これらの可能性を検討しておられると思いますし、呉市も昨年度と今年度の2ヶ年に限って、まちづくり組織起ち上げ準備の位置付けで、中央地区商店街活性化事業として200万円ずつ予算を組んだ訳です。
 この様に商店街におけるハード整備は、あくまでソフト事業が伴ってこそ、活性化に寄与致します。今後の地元商店街の更なる自主的な動きに期待しているところです。
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