飲料水自販機が新庁舎になって消えた!?
Facebook 2017.5.28
去る5月22日は93回目の街頭演説。テーマは新庁舎におけるフロアサービスについてです。
シビックモールは、蔵本通りから中央公園に抜ける構造となっており、市民が普段自由に活用できる空間です。特に中央公園側の西側エントランスから入りますと、くつろげるテーブルが置かれています。
ところが、飲料水自動販売機がシビックモールにないことに気付かれましたでしょうか?旧庁舎時代はロビーに職員厚生会が2基設置しており、その売り上げの一部が設置者である職員厚生会に入り、そっくり市民公益活動支援基金に寄付されていたのです。 それが新庁舎になってから、2基の内1基は守衛室がある南側エントランスから入ったところに移されました。いわゆる裏口で受け付けもないため、殆どの市民はここを通りません。そればかりか、通過する廊下ではなく、更に奥のへこんだスペースに収納されており、市の職員ですらその存在を知らないことが多いのです。つまり倉庫に設置しているようなものです。因みにもう1基は4階の議場前にある休憩スペーズに設置されています。ここは本会議や委員会を傍聴する方しか訪れることはありませんので、これまた売り上げに貢献できていません。
しかも新庁舎に移転してからは、売り上げの4割が職員厚生会を通して市民公益活動支援基金に寄付されることになりましたから、殆ど寄付がない状況が続いています。ということは、この基金を使って、くれ協働提案制度の報奨金への活用や協働センターのパソコン、プリンター等の購入に充てられていたのですが、それも滞っていることが容易に推察されます。
加えて旧庁舎時代は、「自販機に売り上げの一部が市民公益活動支援基金に寄付されます」の文言標示があったのですが、それもなくなっています。
そこで、何故自販機が市民サービスとは無縁の蚊帳の外に置かれたのか、調査してみました。すると私が予想した通り、シビックモール西側エントランスそばにある喫茶店の営業を助けると言う構図が浮き上がって来たのです。
実は、旧庁舎時代は8階のスペースを職員厚生会に無償貸与し、同会が呉市飲食組合と随意契約を締結していました。そこで新庁舎においては、職員厚生会に無償貸与する方式を改め、呉市が直接プロポーザルによって、業者を選定したのです。その際選ばれたのが広島駅弁当㈱でした。因みに現在の契約先は同社の新設子会社である広島ヘルスケアサービス㈱に変更となっています。
このプロポーザルの仕様書では、収益率のよい9階の食堂に止まらず、同階の売店、1階の喫茶店をセットで運営することにしました。旧庁舎では2階の喫茶店が収益が芳しくなく閉店し、その後入り手がなかった苦い経験を踏まえたものです。そして、委託業者が設置できる自販機は9階に可能性を残し、1階に呉市が自販機を設置しないことは明記されていませんでした。つまり、応募業者は1階のカフェ近くに呉市が自販機を設置しようが文句を言える立場にはない訳です。寧ろそのことも想定して食堂・売店・喫茶店経営を提案したことになります。
これらを踏まえて私は、市民による公益活動を支援すること、来聴者への便宜を図るためにも、少なくとも南側エントランスの陰に設置してある自販機をシビックモールの中央、くれ絆ホールの入り口に移転するよう要請致しました。ここは、くれ協働センターの前でもあるし、近くにはテーブルもあるので、絶好の位置なのです。
一方、1階のフロアマネージャーの体制には問題があります。旧庁舎時代のフロアマネージャーは不在でした。それを新庁舎建設を踏まえ旧庁舎時代の最後に試験的に導入し、今日に至っています。これは郵便業務とレジ入力業務とセットで外注しているもので、現行のフロアマネージャー2名体制はサービス過剰でしょう。1名いれば十分です。そこで私は、同業務が昨年度から3年契約のため、31年度からの2名体制を要望しました。
それに加えて受付体制の問題です。旧庁舎時代は1名でしたが、新庁舎になって2名に増員しました。これは市役所代表電話の交換業務とセットで外注しているもので、受付はフロアマネージャーとの連携もあるため1名で十分と考えます。
ところが、電話交換手は1名のため、その電話が塞がっている時にもう一本別の電話が入ると繋がりません。これが結構長時間呼び出し音が鳴りっぱなし状態になるのです。市に電話して繋がらないのは役所サービスとしては致命的欠陥です。そこでこの問題を改善するため2点の提案をし、採用されました。先ず、鳴りっぱなし状態を防ぐため、「回線が混み合っているためしばらくお待ち下さい。」のメッセージを入れました。そして、何度か呼び出し音が鳴った時点で1階受付に転送されるようにしたのです。これなら受付の2名体制が生きる訳で、電話交換業務1.5人役、受付業務1.5人役、合計3人役となり、現行の委託料の範囲で市民サービスを向上させることができました。
受付やフロアマネージャーに関し、市民への窓口アンケートで、サービスに十分満足しているとの意見が多く寄せられるようになったことは確かです。但しこれらの財源は貴重な血税ですから、十分投資効果を見極める必要があると考えています。
シビックモールは、蔵本通りから中央公園に抜ける構造となっており、市民が普段自由に活用できる空間です。特に中央公園側の西側エントランスから入りますと、くつろげるテーブルが置かれています。
ところが、飲料水自動販売機がシビックモールにないことに気付かれましたでしょうか?旧庁舎時代はロビーに職員厚生会が2基設置しており、その売り上げの一部が設置者である職員厚生会に入り、そっくり市民公益活動支援基金に寄付されていたのです。 それが新庁舎になってから、2基の内1基は守衛室がある南側エントランスから入ったところに移されました。いわゆる裏口で受け付けもないため、殆どの市民はここを通りません。そればかりか、通過する廊下ではなく、更に奥のへこんだスペースに収納されており、市の職員ですらその存在を知らないことが多いのです。つまり倉庫に設置しているようなものです。因みにもう1基は4階の議場前にある休憩スペーズに設置されています。ここは本会議や委員会を傍聴する方しか訪れることはありませんので、これまた売り上げに貢献できていません。
しかも新庁舎に移転してからは、売り上げの4割が職員厚生会を通して市民公益活動支援基金に寄付されることになりましたから、殆ど寄付がない状況が続いています。ということは、この基金を使って、くれ協働提案制度の報奨金への活用や協働センターのパソコン、プリンター等の購入に充てられていたのですが、それも滞っていることが容易に推察されます。
加えて旧庁舎時代は、「自販機に売り上げの一部が市民公益活動支援基金に寄付されます」の文言標示があったのですが、それもなくなっています。
そこで、何故自販機が市民サービスとは無縁の蚊帳の外に置かれたのか、調査してみました。すると私が予想した通り、シビックモール西側エントランスそばにある喫茶店の営業を助けると言う構図が浮き上がって来たのです。
実は、旧庁舎時代は8階のスペースを職員厚生会に無償貸与し、同会が呉市飲食組合と随意契約を締結していました。そこで新庁舎においては、職員厚生会に無償貸与する方式を改め、呉市が直接プロポーザルによって、業者を選定したのです。その際選ばれたのが広島駅弁当㈱でした。因みに現在の契約先は同社の新設子会社である広島ヘルスケアサービス㈱に変更となっています。
このプロポーザルの仕様書では、収益率のよい9階の食堂に止まらず、同階の売店、1階の喫茶店をセットで運営することにしました。旧庁舎では2階の喫茶店が収益が芳しくなく閉店し、その後入り手がなかった苦い経験を踏まえたものです。そして、委託業者が設置できる自販機は9階に可能性を残し、1階に呉市が自販機を設置しないことは明記されていませんでした。つまり、応募業者は1階のカフェ近くに呉市が自販機を設置しようが文句を言える立場にはない訳です。寧ろそのことも想定して食堂・売店・喫茶店経営を提案したことになります。
これらを踏まえて私は、市民による公益活動を支援すること、来聴者への便宜を図るためにも、少なくとも南側エントランスの陰に設置してある自販機をシビックモールの中央、くれ絆ホールの入り口に移転するよう要請致しました。ここは、くれ協働センターの前でもあるし、近くにはテーブルもあるので、絶好の位置なのです。
一方、1階のフロアマネージャーの体制には問題があります。旧庁舎時代のフロアマネージャーは不在でした。それを新庁舎建設を踏まえ旧庁舎時代の最後に試験的に導入し、今日に至っています。これは郵便業務とレジ入力業務とセットで外注しているもので、現行のフロアマネージャー2名体制はサービス過剰でしょう。1名いれば十分です。そこで私は、同業務が昨年度から3年契約のため、31年度からの2名体制を要望しました。
それに加えて受付体制の問題です。旧庁舎時代は1名でしたが、新庁舎になって2名に増員しました。これは市役所代表電話の交換業務とセットで外注しているもので、受付はフロアマネージャーとの連携もあるため1名で十分と考えます。
ところが、電話交換手は1名のため、その電話が塞がっている時にもう一本別の電話が入ると繋がりません。これが結構長時間呼び出し音が鳴りっぱなし状態になるのです。市に電話して繋がらないのは役所サービスとしては致命的欠陥です。そこでこの問題を改善するため2点の提案をし、採用されました。先ず、鳴りっぱなし状態を防ぐため、「回線が混み合っているためしばらくお待ち下さい。」のメッセージを入れました。そして、何度か呼び出し音が鳴った時点で1階受付に転送されるようにしたのです。これなら受付の2名体制が生きる訳で、電話交換業務1.5人役、受付業務1.5人役、合計3人役となり、現行の委託料の範囲で市民サービスを向上させることができました。
受付やフロアマネージャーに関し、市民への窓口アンケートで、サービスに十分満足しているとの意見が多く寄せられるようになったことは確かです。但しこれらの財源は貴重な血税ですから、十分投資効果を見極める必要があると考えています。