街頭演説集

第321回 妊娠・出産給付金、保育士勤続報奨金の制度矛盾を指摘!

2023.4.13

 去る4月10日は、321回目の街頭演説でした。

20230413出産・子育てと保育士支援策

 先ずは第一声。去る4月9日の統一地方選前半戦で、反コロナ派新人候補が初議席を獲得したことを報告しました。歴史に刻むその名は「末永けい」。晴れて愛知県議会議員に初当選したのです。昨年の春日井市長選、今年の愛知県知事選に敗退するも、めげずに3度目の正直に挑戦したことが功を奏した格好です。

20230413出産・子育てと保育士支援策

 さて、本日のテーマは、出産・子育てと保育士支援策についてです。
 呉市長は新年度予算に、少子化対策としてバラマキ福祉のオンパレードです。こども乳幼児医療費助成の拡大に続き、出産促進策として、出産・子育て応援給付金を各10万円を支給するとしています。具体的には、妊娠届け時に5万円。その後出産届け時に5万円と合計10万円となります。新規予算として1億2,400万円を計上しました。
 これは、ご褒美を用意しているから、子どもを産んでくれという露骨な施策と言えましょう。対症療法の何物でもなく、抜本的解決には決してなり得ません。
 しかも、社会保険の出産・育児一時金8万円の増額に合わせ、国民健康保険のそれも同額の増額を伴う条例改正をしたところです。保険と税金から二重の公的負担は避けるべきです。
 また、妊娠後流産や死産したり、人工妊娠中絶した場合は、市民の血税から一旦支給した5万円は水の泡と消えてしまいます。血税支出に対し、子どもは一人も生まれないからです。これでは、制度そのものの破綻と言えましょう。

20230413出産・子育てと保育士支援策

 続いて、少子化にも関わらず、保育士の担い手不足対策です。保育士は乳幼児に対し目が離せないため、昼食休憩はあってなきに等しい厳しさがあります。また、保育士資格を取得して勤めに入っても、自ら産休となった場合、そのまま現場復帰せず、専業主婦となったり、他のパート等につくケースが散見されます。そこで保育士の環境を改善すべく、2つの施策を講じました。
 その一つは、保育事業者に対する宿舎借り上げ補助です。一人当たりの家賃4万8千円を限度に公的補助するもので、国が1/2、呉市1/4、事業者負担が1/4となっています。
 ここでの問題は、入居する保育士の負担割合が決められておらず、あくまで事業者裁量となっていることです。これでは事業者間で不公平が生じて来る可能性は否定できません。私は、「公的補助を受けながら、家賃全額を事業者が入居者から徴収する可能性も否定できない」として、その防止対策を、予算委員会で当局を糺しました。
 その結果、「事業者から、入居者との契約内容を申告させる」との答弁を引き出すことに成功しました。

20230413出産・子育てと保育士支援策

 もう一つは、保育士による節目の勤続年数に対する10万円支給です。これは呉市独自の制度ですので、全て市民の血税が充てられます。
 これまでは、保育士として勤続5年を経過した時点で10万円を支給していましたが、それを勤続1年と3年にも各々適用することとしました。これは、若い保育士が出産や育児を機に離職するケースを防ぐために、勤続年数が増える節目毎に支給する制度です。
 しかし勤続年数によっては、多くもらえる人、そうでない人との不公平感が増殖する結果が容易に予想され、制度そのものに問題を含んでいるのです。

20230413出産・子育てと保育士支援策

 呉市は働く場が少ないことから、若者が都会へ出たまま帰郷しない傾向が顕著です。若者の都会志向に歯止めがかかりません。加えて核家族化の進展で、住居ローンを組み、夫婦共働きが多く、計画出産もあるのです。昔と違って教育にお金がかかり過ぎる現実もあります。スマホや自家用車をそれぞれが所有する時代ですので、子どもを沢山産み育てられる環境ではないのです。
 これは呉市だけの問題ではなく、国策の誤りから来ています。例えば、労働者派遣が規制緩和されたり、非正規雇用の率が上がりました。すると男性の収入が安定しないため、晩婚化の傾向があるのです。
 目先の対策、これ即ちバラマキ福祉の典型であり、大局的視点から政策の抜本的大転換を図る必要がありそうです。

第321回街頭演説 出産・子育てと特定保育士へのバラマキに喝!(2023.4.10)

第321回街頭演説 出産・子育てと特定保育士へのバラマキに喝! 2023.4.10
呉市は令和5年度予算に少子化対策として、予算を大盤振る舞い。出産届出時点で5万円給付しても、その後流産したら、市民の血税をどぶに捨てる結果となります。 また、保育士勤続年数5年に加え、新年度から1年、3年を加えることにより、得する者とそうで...
タイトルとURLをコピーしました