食の食べ歩きにぎわいエリア構想は、中央地区商店街の活性化に逆行!!
Facebook 2017.6.1
昨日は94回目の街頭演説。先週末から喉が腫れていたので大事を取り、回復を待ってから実施したため、2日遅れとなりました。テーマは宝町~幸町エリア整備構想についてです。
去る5月29日、呉市が議会総務委員会の場で、宝町~幸町エリア整備構想を発表しました。これは地方創生加速化交付金を活用しての500万円の平成27年度末補正予算を使ってコンサル会社にリサーチさせていたのを受けて、当局がまとめたものです。
呉市においては、大和ミュージアムとてつのくじら館がメインの観光資源ですが、宿泊型ではなく、通過型観光となっています。これを宿泊型への転換を図るため、両施設を訪れた観光客が更に市内中心部を回遊して頂くための計画を策定する前段が、本構想です。
この構想の目玉は、何と言っても海上自衛隊集会所を国から取得した上で、新たな観光拠点施設に模様替えする内容です。これは戦時中まで下士官兵集会所と呼ばれており、この度大ヒットしたアニメ映画「この世界の片隅に」でも何度か登場しており、聖地巡りの中心的位置付けとなり得るものです。ところが、この本館施設である「青山クラブ」を解体して、中庭を含めて駐車場に転換し、別館である「桜松館」を耐震・老朽改修した上で、特産品売り場、喫茶店等を誘致しての資料展示を考えています。
青山クラブを解体せず現存保存をすると仮定しまと、耐震・老朽改修に数十億円を要するとの答弁が既になされています。この日の委員会では、市民や議会の意向を踏まえ、全部残した場合、一部を残した場合、擁壁を残した場合、全て解体してモニュメントを設置した場合に分けて、それに係る経費を今後議会に提示していくとの原質を取りました。と申しますのも、今年12月に公共限定入札で国から取得するための予算として3億3,600万円を組んでいますが、解体する場合はその費用を土地代から控除することになり、全て残す場合はその控除が認められません。つまり、どの程度解体するかで土地の評価額が変わって来ることもあって、それまでに議会に提示し、方針を確定する必要があるためです。
私は、青山クラブは最低限外壁を残した上で、中庭には目玉商品とするため、戦艦大和大型試験機を展示するための施設を建設することを提唱しています。この日は当局から、その提案も含めて今後検討していていくことになる、との答弁を引き出しすことに成功しました。この大型試験機は全長28m、高さ5mもある代物で、平成23年度に広大から無償譲渡を受けたものの、その後6年間もアレイからすこじま駐車場の奥にシートを被せて安置し宝の持ち腐れになっており、この絶好機を捉えて活用することがベストの選択だと考えます。またそうでもしなければ、大和ミュージアム来館者が、こちらまで多く訪れないでしょう。
一方、本構想は、回遊性を高めると同時に中央地区商店街への誘導も視野に入っております。具体的には、本通・中通への案内板表示、堺川周辺のイルミネーション活用やカフェ設置、休憩所の設置、スマホアプリとの連携によるまちなか誘導が上げられました。更にアレイからすこじまから中心市街地まで全体をWiFi整備地区に設定します。更に歴史の見える丘に懸案だった駐車場を整備し、呉探訪ループバスのシャトルバス運行への転換を図ります。
ところが、これら一連の方向性が示される中、「にぎわいエリア」の整備が提案されたのは大いに疑問です。これは新たな土地に呉の食が一堂に味わえる店舗群を誘致・集積するというものです。確かに観光のキーワードは「食」ですし、呉市は「海自カレー」で大成功しましたので解るのですが、問題はどこにそのエリアを持って来るかということです。 配付資料の地図上では、JR線の南側、即ち堺川から青山クラブまでの導線にそのイメージ図が描かれています。これは、呉市が昨年12月発表した、旧鉄道引き込み線を民間から取得して、そこに遊歩道を整備する内容と一致しているではありませんか!私は青山クラブに訪れる観光客はマイカーが殆どであるから、わざわざ新たな土地を取得して整備するには投資効果が希薄であるため、反対の意思を表明して来ました。実際この度の構想策定に係る調査でも、観光客の約6割がマイカーで訪れていることが判っています。私が強く主張した結果、今年度予算ではその取得費計上を見送った経緯があります。
当局は、その場所はまだ決まった訳ではないと苦しい答弁に終始しましたが、構想ではあくまでも食の店舗集積を図ることから、まとまった土地を取得する必要が出て来る訳で、これには多大な用地取得と整備費がかかるのは目に見えています。しかも、店舗群を誘致するとなりますと、それ相当の補助金を支出しなければ困難ですので、これにも経費がかかる訳です。
そればかりではありません。旧鉄道引き込み線を遊歩道化し、その両脇か片脇に店舗群を集積しますと、そこが観光客や市民の食べ歩き天国になりますので、中央地区商店街への人通りが激減することは必定です。これは同商店街の方々にとっては死活問題です。観光客が桜松館を訪れた後、食を求めて中央地区商店街へ繰り出すルートを整備することが回遊性向上になる訳ですから、これではコンセプトに逆行すると言われてもしかたありません。つまり愚策にほかなりません。
私は本委員会でこのことを指摘した上で、中央地区商店街の空き店舗に限定して、呉市らしい食店舗を誘致することこそが、中心部の賑わいづくりに寄与する、そのためにその誘致策としての補助制度構築を検討すべきと訴えました。
今後、この構想と本委員会で出された意見を基に、今年12月までには市中心部にぎわい創出計画を策定することになります。私はにぎわいエリア整備の在り方について、間違った方向性を当局が出さないように、厳重に注視して参る所存です。
去る5月29日、呉市が議会総務委員会の場で、宝町~幸町エリア整備構想を発表しました。これは地方創生加速化交付金を活用しての500万円の平成27年度末補正予算を使ってコンサル会社にリサーチさせていたのを受けて、当局がまとめたものです。
呉市においては、大和ミュージアムとてつのくじら館がメインの観光資源ですが、宿泊型ではなく、通過型観光となっています。これを宿泊型への転換を図るため、両施設を訪れた観光客が更に市内中心部を回遊して頂くための計画を策定する前段が、本構想です。
この構想の目玉は、何と言っても海上自衛隊集会所を国から取得した上で、新たな観光拠点施設に模様替えする内容です。これは戦時中まで下士官兵集会所と呼ばれており、この度大ヒットしたアニメ映画「この世界の片隅に」でも何度か登場しており、聖地巡りの中心的位置付けとなり得るものです。ところが、この本館施設である「青山クラブ」を解体して、中庭を含めて駐車場に転換し、別館である「桜松館」を耐震・老朽改修した上で、特産品売り場、喫茶店等を誘致しての資料展示を考えています。
青山クラブを解体せず現存保存をすると仮定しまと、耐震・老朽改修に数十億円を要するとの答弁が既になされています。この日の委員会では、市民や議会の意向を踏まえ、全部残した場合、一部を残した場合、擁壁を残した場合、全て解体してモニュメントを設置した場合に分けて、それに係る経費を今後議会に提示していくとの原質を取りました。と申しますのも、今年12月に公共限定入札で国から取得するための予算として3億3,600万円を組んでいますが、解体する場合はその費用を土地代から控除することになり、全て残す場合はその控除が認められません。つまり、どの程度解体するかで土地の評価額が変わって来ることもあって、それまでに議会に提示し、方針を確定する必要があるためです。
私は、青山クラブは最低限外壁を残した上で、中庭には目玉商品とするため、戦艦大和大型試験機を展示するための施設を建設することを提唱しています。この日は当局から、その提案も含めて今後検討していていくことになる、との答弁を引き出しすことに成功しました。この大型試験機は全長28m、高さ5mもある代物で、平成23年度に広大から無償譲渡を受けたものの、その後6年間もアレイからすこじま駐車場の奥にシートを被せて安置し宝の持ち腐れになっており、この絶好機を捉えて活用することがベストの選択だと考えます。またそうでもしなければ、大和ミュージアム来館者が、こちらまで多く訪れないでしょう。
一方、本構想は、回遊性を高めると同時に中央地区商店街への誘導も視野に入っております。具体的には、本通・中通への案内板表示、堺川周辺のイルミネーション活用やカフェ設置、休憩所の設置、スマホアプリとの連携によるまちなか誘導が上げられました。更にアレイからすこじまから中心市街地まで全体をWiFi整備地区に設定します。更に歴史の見える丘に懸案だった駐車場を整備し、呉探訪ループバスのシャトルバス運行への転換を図ります。
ところが、これら一連の方向性が示される中、「にぎわいエリア」の整備が提案されたのは大いに疑問です。これは新たな土地に呉の食が一堂に味わえる店舗群を誘致・集積するというものです。確かに観光のキーワードは「食」ですし、呉市は「海自カレー」で大成功しましたので解るのですが、問題はどこにそのエリアを持って来るかということです。 配付資料の地図上では、JR線の南側、即ち堺川から青山クラブまでの導線にそのイメージ図が描かれています。これは、呉市が昨年12月発表した、旧鉄道引き込み線を民間から取得して、そこに遊歩道を整備する内容と一致しているではありませんか!私は青山クラブに訪れる観光客はマイカーが殆どであるから、わざわざ新たな土地を取得して整備するには投資効果が希薄であるため、反対の意思を表明して来ました。実際この度の構想策定に係る調査でも、観光客の約6割がマイカーで訪れていることが判っています。私が強く主張した結果、今年度予算ではその取得費計上を見送った経緯があります。
当局は、その場所はまだ決まった訳ではないと苦しい答弁に終始しましたが、構想ではあくまでも食の店舗集積を図ることから、まとまった土地を取得する必要が出て来る訳で、これには多大な用地取得と整備費がかかるのは目に見えています。しかも、店舗群を誘致するとなりますと、それ相当の補助金を支出しなければ困難ですので、これにも経費がかかる訳です。
そればかりではありません。旧鉄道引き込み線を遊歩道化し、その両脇か片脇に店舗群を集積しますと、そこが観光客や市民の食べ歩き天国になりますので、中央地区商店街への人通りが激減することは必定です。これは同商店街の方々にとっては死活問題です。観光客が桜松館を訪れた後、食を求めて中央地区商店街へ繰り出すルートを整備することが回遊性向上になる訳ですから、これではコンセプトに逆行すると言われてもしかたありません。つまり愚策にほかなりません。
私は本委員会でこのことを指摘した上で、中央地区商店街の空き店舗に限定して、呉市らしい食店舗を誘致することこそが、中心部の賑わいづくりに寄与する、そのためにその誘致策としての補助制度構築を検討すべきと訴えました。
今後、この構想と本委員会で出された意見を基に、今年12月までには市中心部にぎわい創出計画を策定することになります。私はにぎわいエリア整備の在り方について、間違った方向性を当局が出さないように、厳重に注視して参る所存です。