グリーンピア指定管理取り消しと暫定指定を読み解く!
Facebook 2017.5.6
ゴールデンウィークの狭間に当たる5月1日は90回目の街頭演説。テーマはグリーンピアせとうちの指定管理取り消しについてです。
これは4月26日の呉市議会産業建設委員会で当局が報告したのですが、それより数日前、情報がマスコミにリークされ、新聞報道されてしまいました。
さて呉市は、来る6月8日付けを以て、グリーンピアせとうちの指定管理者である㈱ゆーとぴあセトウチとの委託契約を解除する、と正式発表。これは当然で、同社は昨年秋から立て続けに呉市と呉市上下水道局を相手取り、総額5億4,444万円の損害賠償を請求する3回の訴訟を起こしており、同社による取引業者や従業員に対する未払いや遅配があることを考えますと、やむを得ぬ措置と言えます。
直接的には、同社が中国電力との電気供給契約を去る2月末を以て解除され、呉市が3月1日より代替契約を急遽締結せざるを得なかったことが要因です。つまり先の聴聞会で、同社が再度配電契約を締結する意思も能力もない、と呉市が判断したことが、それを決定付けました。
そこで今後の方向性としては、6月8日から最短3ヶ月弱の休園措置を執り、その間非公募で暫定的な指定管理者を指定しようとするものです。6月8日までとしたのは、6月3日と7日に、修学旅行2団体の予約が既に入っており、影響を最小限に止めるためにほかなりません。具体的には来る9月1日から来年8月末まで1年間を別の事業者に暫定管理してもらい、その間に抜本対策をできるだけ早い時期に発表し、来年9月以降に本格的な立て直しを図ろうとしています。
併せて、この3ヶ月弱の休園期間を活用して、今年度予算計上した5千万円でグリーンピアに係る修繕点検を詳細に実施し、再暫定指定管理に備えるとしています。
実は、経営が赤字に転落した㈱ゆーとぴあセトウチに対し、呉市は平成28年度から2年間の暫定期間で、非公募によりグリーンピアせとうちの指定管理者として再指定しました。それは、新しい経営の在り方を根底から検討するためです。本来ならそれを受けて今年6月定例会時に、その新方針を発表する予定でした。
そこで私は委員会で、「今回の様に再暫定での指定管理となった場合、その終了が来年3月末から8月末までと5ヶ月間伸びることになるが、それでも今年6月方針策定に変わりはないか」と質問しました。新方針とは、①指定管理方式での公設民営継続②賃貸借方式での公設民営③民間公募売却-と大きく3つに分かれます。特に③では、更に一括売却と部分売却とに分かれます。私は昨年12月定例会で、ホテル経営を条件として公募一括売却を提唱しており、そうなった場合、取得企業による大規模改修や建て替えも考えられ、その場合は更なる休園期間が避けて通れないこともあり得るため、新方針策定は早いに超したことはないという考えです。呉市としては、その時の再休園はできるだけ避けたい、予定通り来る6月定例会時に方針発表するとの答弁をせざるを得ませんでした。
私は、条件付き公募売却をするにしても、ある程度の呉市助成は必要なのではないかと踏んでおり、そごう跡地の建物・土地一括売却の際、大規模改修や建て替えに補助する方針を呉市が既に発表していることから、大型商業施設への補助として、グリーンピアにも提供可能な制度を探るよう、当局に申し入れたところです。
また、この度の委員会質疑では、一部議員から、「再暫定の指定管理は不要であって、時間はかかっても新方針に則って事を進めるべき」とか、「再暫定指定管理が非公募であるのは、行政として公平性に欠いており疑問だ」との声が出されました。これには当局として、「現在の従業員をできるだけ再雇用して経営を継続していくために、公募だと時間がかかり休園期間が延び、地元経済にも悪影響を及ぼすため適切ではない」と答弁。私もその方が現実に即していると考えています。
別の議員からは、「再暫定の指定管理期間を1年ではなく、当初の予定通り現指定管理期間の残期間である来年3月末までとすべきではないのか」という意見が出されました。それに的確な答弁を欠いていた当局を私が援護。即ち、「今年9月から来年3月までの5ヶ月間では、繁忙期であるゴールデンウィークや夏休みが入らないため、収益が激減する。これでは指定管理者負担金ゼロ、指定管理者による修繕は100万円未満物件という現指定管理と同一条件での経営は困難で、逆に呉市が指定管理料を支払わないと指定管理を受けてくれない。従って同一条件での最短指定管理期間は1年間にせざるを得ないのではないか?」と、再暫定指定管理期間の妥当性を指摘しました。
一方この度の質疑で、呉市は平成27年12月定例会で、㈱ゆうとぴあセトウチの平成28~29年度の指定管理議案が議決された直後に、その経営診断業務を民間コンサル会社に委託発注していいたことが判明しました。
しかしこれは、平成27年度予算には計上されていなかったことが、私のその後の調査で判明したのです。委託期間は平成27年12月から28年3月まで。しかも、企画費の総合基本調査費の内200万円を流用したといいます。本来ならば平成27年12月定例会で補正予算を計上すべきだったにも関わらず、議会軽視も甚だしい。これは議会にこれまで知らされていなったため、昨年9月定例会での平成27年度決算審査でも議論に上ることはありませんでした。
議会が認めていない予算を他費目から勝手に流用することは、地方自治の根幹に関わる大問題です。特に、この度の業務発注はグリーンピアの今後にも関わることですので、今後も追求して参る所存です。
これは4月26日の呉市議会産業建設委員会で当局が報告したのですが、それより数日前、情報がマスコミにリークされ、新聞報道されてしまいました。
さて呉市は、来る6月8日付けを以て、グリーンピアせとうちの指定管理者である㈱ゆーとぴあセトウチとの委託契約を解除する、と正式発表。これは当然で、同社は昨年秋から立て続けに呉市と呉市上下水道局を相手取り、総額5億4,444万円の損害賠償を請求する3回の訴訟を起こしており、同社による取引業者や従業員に対する未払いや遅配があることを考えますと、やむを得ぬ措置と言えます。
直接的には、同社が中国電力との電気供給契約を去る2月末を以て解除され、呉市が3月1日より代替契約を急遽締結せざるを得なかったことが要因です。つまり先の聴聞会で、同社が再度配電契約を締結する意思も能力もない、と呉市が判断したことが、それを決定付けました。
そこで今後の方向性としては、6月8日から最短3ヶ月弱の休園措置を執り、その間非公募で暫定的な指定管理者を指定しようとするものです。6月8日までとしたのは、6月3日と7日に、修学旅行2団体の予約が既に入っており、影響を最小限に止めるためにほかなりません。具体的には来る9月1日から来年8月末まで1年間を別の事業者に暫定管理してもらい、その間に抜本対策をできるだけ早い時期に発表し、来年9月以降に本格的な立て直しを図ろうとしています。
併せて、この3ヶ月弱の休園期間を活用して、今年度予算計上した5千万円でグリーンピアに係る修繕点検を詳細に実施し、再暫定指定管理に備えるとしています。
実は、経営が赤字に転落した㈱ゆーとぴあセトウチに対し、呉市は平成28年度から2年間の暫定期間で、非公募によりグリーンピアせとうちの指定管理者として再指定しました。それは、新しい経営の在り方を根底から検討するためです。本来ならそれを受けて今年6月定例会時に、その新方針を発表する予定でした。
そこで私は委員会で、「今回の様に再暫定での指定管理となった場合、その終了が来年3月末から8月末までと5ヶ月間伸びることになるが、それでも今年6月方針策定に変わりはないか」と質問しました。新方針とは、①指定管理方式での公設民営継続②賃貸借方式での公設民営③民間公募売却-と大きく3つに分かれます。特に③では、更に一括売却と部分売却とに分かれます。私は昨年12月定例会で、ホテル経営を条件として公募一括売却を提唱しており、そうなった場合、取得企業による大規模改修や建て替えも考えられ、その場合は更なる休園期間が避けて通れないこともあり得るため、新方針策定は早いに超したことはないという考えです。呉市としては、その時の再休園はできるだけ避けたい、予定通り来る6月定例会時に方針発表するとの答弁をせざるを得ませんでした。
私は、条件付き公募売却をするにしても、ある程度の呉市助成は必要なのではないかと踏んでおり、そごう跡地の建物・土地一括売却の際、大規模改修や建て替えに補助する方針を呉市が既に発表していることから、大型商業施設への補助として、グリーンピアにも提供可能な制度を探るよう、当局に申し入れたところです。
また、この度の委員会質疑では、一部議員から、「再暫定の指定管理は不要であって、時間はかかっても新方針に則って事を進めるべき」とか、「再暫定指定管理が非公募であるのは、行政として公平性に欠いており疑問だ」との声が出されました。これには当局として、「現在の従業員をできるだけ再雇用して経営を継続していくために、公募だと時間がかかり休園期間が延び、地元経済にも悪影響を及ぼすため適切ではない」と答弁。私もその方が現実に即していると考えています。
別の議員からは、「再暫定の指定管理期間を1年ではなく、当初の予定通り現指定管理期間の残期間である来年3月末までとすべきではないのか」という意見が出されました。それに的確な答弁を欠いていた当局を私が援護。即ち、「今年9月から来年3月までの5ヶ月間では、繁忙期であるゴールデンウィークや夏休みが入らないため、収益が激減する。これでは指定管理者負担金ゼロ、指定管理者による修繕は100万円未満物件という現指定管理と同一条件での経営は困難で、逆に呉市が指定管理料を支払わないと指定管理を受けてくれない。従って同一条件での最短指定管理期間は1年間にせざるを得ないのではないか?」と、再暫定指定管理期間の妥当性を指摘しました。
一方この度の質疑で、呉市は平成27年12月定例会で、㈱ゆうとぴあセトウチの平成28~29年度の指定管理議案が議決された直後に、その経営診断業務を民間コンサル会社に委託発注していいたことが判明しました。
しかしこれは、平成27年度予算には計上されていなかったことが、私のその後の調査で判明したのです。委託期間は平成27年12月から28年3月まで。しかも、企画費の総合基本調査費の内200万円を流用したといいます。本来ならば平成27年12月定例会で補正予算を計上すべきだったにも関わらず、議会軽視も甚だしい。これは議会にこれまで知らされていなったため、昨年9月定例会での平成27年度決算審査でも議論に上ることはありませんでした。
議会が認めていない予算を他費目から勝手に流用することは、地方自治の根幹に関わる大問題です。特に、この度の業務発注はグリーンピアの今後にも関わることですので、今後も追求して参る所存です。