街頭演説集

第5回 特別養護老人ホームへの入所問題

特別養護老人ホームへの不明朗な入所打破へ!

Facebook 2015.8.31

 本日から、隔週を毎週に変えての初めての呉駅頭街頭演説。トータルで5回目となりました。第1、3、5月曜日は朝7時半から、第2、第4月曜日は朝8時からです。
 さて、この日のテーマは呉市における特別養護老人ホームへの入所問題です。
 特別養護老人ホームへ申し込むと、待機者が500人程度いるとの話はよく聞きます。
ただこれは、介護認定を受けていない高齢者の申し込みや、複数の特養を申し込んでいる高齢者が多々いることで、実数とはかなり異なります。
 問題は、早く申し込んでおけばそれだけ早く入所順が回って来る、という市民の認識です。平成12年度に介護保険制度が開始して以降、厚労省は全国に通知を出し、特養入所の優先基準は、介護度と家族支援体制であるとしています。つまり待機順は無関係であるというのです。
 ところが、広島県は県社会福祉法人連合会と協定を交わし、待機順を判定基準に入れていることが判りました。実際昨年4月に開所した或る特養は、一斉入所にも関わらず、申し込みが2ヶ月遅れただけで、採点評価を20点満点から0点に査定していたことが、私の調査で判明致しました。このため、要介護5の寝たきり状態の方が入所できず、要介護1の軽い症状の方が多く入所するという、不条理な結果を招いたのです。
 加えて、以前から開所している特養も待機順によって、採点評価に差をつけています。これは厚労省の方針とは明らかに異なっています。
 一方、採点評価する審査会は、全て経営者に雇用されている方々で構成されていました。これでは、経営者の意向が反映されやすくなる道理です。国の基準では、半数は外部登用が望ましいとしています。
 更には、国の基準に反し、審査会の議事録を残していないところが殆どです。しかも、昨年度段階で、16箇所あった呉市内の特養の内、審査会そのものを開いていない施設が4箇所もあったのです。
 これでは経営者の心得一つで、空き部屋への次の入所者が決まってしまうと言われても致し方ありません。つまり、コネを使った方が他の待機者を飛び越えて優先入所するという不公平な構図が、厳然と横たわっている訳です。
 そこで私は、待機順を含めない呉市独自の統一した入所判定基準を策定し、外部登用の審査会の起ち上げ、議事録作成を、呉市内の特養に義務付けることを、昨年一般質問で提唱しました。これを呉市ホームページで公開して、入所基準をガラス張りにするのです。それを受け呉市は、来年度に向けこの方向性で検討しているということです。
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