改革を求めた有権者!呉市長選挙を振り返って
Facebook 2017.11.13
本日11月13日は呉市長選挙開けのため久々の街頭活動。市長に当選された新原芳明氏が呉駅頭で通行人に挨拶しておられ、これにテレビカメラが取材に入っていました。私は同陣営の活動終了を待って、通算113回目の演説に入りました。テーマは呉市長選挙の総括です。
この度の市長選は戦後初めて4名が立候補するという事態になり、有権者にとっては選択肢が増えるだけ、非常によきことです。結果は新原候補が3万8千票余りを獲得し、大差で初当選を果たされました。因みに現職の小村和年氏と元衆議院議員の三谷光男氏が共に2万9千票余りで各々次点と次々点に、宮宇地一彦氏は3千票に届きませんでした。尚、気になる投票率は52.41%で、前回を10%余り上回り、激戦の跡を物語っています。 結局新人が現職に8,300票も差を付けたというのは、有権者は新しい風を求めたということでしょう。実際小村氏は初当選の選挙戦で、当時の現職だった小笠原臣也市長を破った際、現職の多選を批判したのでした。このことがやり玉に挙げられ、今回の選挙戦でブーメランとして返って来ることになります。
呉市議会一般質問で某議員は、「多選とは何選を意味しているのか?」と市長に問い質し、「4選以上だと思う」との答弁を引き出したのです。ただこれに関しては、「状況が変わったことや、まだやり残したことが政策課題がある」と付け加えざるを得なかったのです。このことが、現職に対し票が伸びなかった一番の要因と考えています。
では、小村市長が残した実績とは何だったでしょうか?
その第一は何と言っても財政集中改革でしょう。小笠原市政の時代に、阿賀マリノポリス埋立造成と、呉ポートピアランドへの出資、呉交通局による国民宿舎と交通事業、オークアリーナ、ビューポートくれ、クリーンセンターくれ、呉中央桟橋ターーミナルビル等のハコ物建設ラッシュで、多額の債務が残りました。残高はうなぎ上りとなっていたのです。財政は火の車でした。それをハコ物建設を抑制し、職員減に努め、アウトソーシングや指定管理を増やして債務縮減を着実に実行したのは、大きな実績と評価してよいでしょう。一般会計債務残高を、平成17年度をピークに減少させ続けたのです。
その流れの中で断行したのが交通局民営化でした。これは私が初出馬の時点から掲げていた政策であって、公務員たる交通局職員の希望者を広島電鉄に雇用させたことは、大改革だっと思います。
そして第2点目は、職員不正採用による小笠原市長逮捕に象徴される如く、職員倫理を条例を定めて徹底化させたことでしょう。当時議長が検察から家宅捜索を受ける事案も発生し、議会としても倫理条例を策定したのです。この時私は条例策定委員の1人として携わったのです。
但し、無駄な支出も目立ち、私は随所でそのことを指摘し続けて来たのも事実です。
例えばその最たる施策として、JR呉線複線化です。これは小村氏が最初立候補した時からのマニフェストに掲げられており、彼が国土交通省鉄道局に身を置かれた経験を活かした施策だった訳です。
これは小笠原前政権時に、260億円もかかる事業を断念し、水尻、狩留賀、川原石3駅に特化した部分複線化による22億円で類似効果を出す手法で決着させていたのです。だから私はこの施策に反対しました。小村市長は自身のマニフェストに従い、これに係る調査費を2年間に亘って2千万円組みましたが、私の指摘通り、全く無駄になったのです。
他にも学校校庭の芝生化があります。これは前々回市長選でマニフェストに掲げましたが、前回市長選では知らぬ間にマニフェストから削りました。つまり、暗に失敗したことを認めた訳です。
郷原に企業が進出を目指しており、大規模な土地がいるというので、そのボーリング予算6千万円を組みましたが、企業が進出を断念することで、これも無駄になりました。
そして、今回の選挙選マニフェストに関して言えば、安芸灘大橋通行料無料化です。これは他の2候補もマニフェストに掲げていますが、現職は最も事情に精通しているので、軽はずみに公約する訳には本来いかないはずです。過去の議会答弁でも、「本橋は県道路公社が建設したものだから、その債務返済の原資たる通行料収入を上げるため、県と利用促進策を講じていく」としていたのです。
それが、選挙選になるといきなり耳障りのよい「無料化」ですから、議会答弁と大いに矛盾しています。他の2候補も同様のマニフェストを掲げているので、安芸灘地区の票を逃がさないための、苦肉のマニフェストだった可能性が高い訳です。
実際、選挙期間中に市長が某団体の会合に顔を出され、幕間演説をされました。たまたま私はその会合に出席していたので、市長は「安芸灘大橋の無料化については、県にお願いし、数年間で無料化に漕ぎ着けます」とかなりトーンダウンしていたのです。この言葉の裏には、「県がウンと意って税金を投じなければできません」と暗に言っているのと同義です。しかも数年で無料化するということは、「次期4期目だけでなく、5期目も市長をおやりになられるのですか?」と聴かざるを得なくなる訳です。市長任期は4年間しかありませんから・・・・。これは目の前に私がいたため、すぐに無料化しますとは言えなかったのでしょう。
つまり、これは小村市長に限らず、相手を見て言い方を変えるのが選挙マニフェストの正体ということです。言わば、有権者にも賢明さが求められているのです。
ところで、この度の選挙戦では現職に対する選挙妨害を目的とする怪文書が流布されまいた。自治会長には全て郵送されています。これは自治会長名簿が第三者に提供されていることを意味し、名簿の目的外使用に当たり、決して好ましい姿ではありません。警察も捜査をしているようですが、発信元を特定するのは簡単なことではないと思います。特に選挙戦に近づいてからは、どぎつい内容まで言及されており、後味が悪く残りました。
また、その情報によってもたらされた悪い噂を払拭するため、或る公共的団体がさも現職を応援しているような動きがありました。公共的団体は呉市の補助金交付団体ですから、その団体が特定候補を支援しているような雰囲気を創出することは大いに問題です。
一方、この度の開票結果が呉市ホームページに掲載されたのは、結果が出た昨日23時45分から、10分後ということでした。開票現場のオークアリーナに秘書広報課職員が赴き、その場でパソコンに入力して、広報発信したのです。
それはよかったのですが、ある市民は呉市選挙管理委員会ホームページを閲覧したため、見つけることができませんでした。かく言う私はグーグルで検索したため、これも見つけることができなかったのです。日付変更線を超えた1時過ぎに、他の書き込みにより、ようやく開票結果が分かった訳です。ところが今朝になって検索すると、呉市ホームページの新着情報たる開票速報を見つけることができました。
今から想えば、夜中時点ではグーグルでは優先順位が低かったので、見つけられず、今朝になったらアクセス量が増えたので、自動的に優先順位が上がって検索で見つけることができたということでしょう。
但し、昨晩時点で開票結果は掲載しても、投票率や投票総数は掲載しておりませんでした。これは秘書広報課と選管との内部でのやりとりがうまくいっていなかったことが、先ほど判明致しました。理由は一言で言えばマスコミ対応と関係があったということです。
そこで私が指摘したため、先ほどようやく呉市ホームページの新着情報に、投票結果を掲載したのです。投票率は今朝の地元新聞号外で知ることができ、紙媒体よりインターネットの方が遅いとは言語道断です。
すると今度はそれを閲覧した市民が、「誰が当選したのか分からない」と言って来ました。つまり当選者の獲得票数が掲載されている「開票結果」と、投票総数や投票率が掲載されている「投票結果」を一括して見ないと、有権者ニーズを満足できない訳です。そこで私は、4年前同様、これらを一つにまとめて掲載するよう、秘書広報課に指示したところです。
結果論ですが、多くの有権者のニーズに即時応えられなかったことは、呉市の広報体制としては、大いに反省すべきでしょう。
いずれに致しましても、新市長を迎えるに当たり、私はこれまでと同様是々非々で対応して行くべく、決意を新たにしたところです。
この度の市長選は戦後初めて4名が立候補するという事態になり、有権者にとっては選択肢が増えるだけ、非常によきことです。結果は新原候補が3万8千票余りを獲得し、大差で初当選を果たされました。因みに現職の小村和年氏と元衆議院議員の三谷光男氏が共に2万9千票余りで各々次点と次々点に、宮宇地一彦氏は3千票に届きませんでした。尚、気になる投票率は52.41%で、前回を10%余り上回り、激戦の跡を物語っています。 結局新人が現職に8,300票も差を付けたというのは、有権者は新しい風を求めたということでしょう。実際小村氏は初当選の選挙戦で、当時の現職だった小笠原臣也市長を破った際、現職の多選を批判したのでした。このことがやり玉に挙げられ、今回の選挙戦でブーメランとして返って来ることになります。
呉市議会一般質問で某議員は、「多選とは何選を意味しているのか?」と市長に問い質し、「4選以上だと思う」との答弁を引き出したのです。ただこれに関しては、「状況が変わったことや、まだやり残したことが政策課題がある」と付け加えざるを得なかったのです。このことが、現職に対し票が伸びなかった一番の要因と考えています。
では、小村市長が残した実績とは何だったでしょうか?
その第一は何と言っても財政集中改革でしょう。小笠原市政の時代に、阿賀マリノポリス埋立造成と、呉ポートピアランドへの出資、呉交通局による国民宿舎と交通事業、オークアリーナ、ビューポートくれ、クリーンセンターくれ、呉中央桟橋ターーミナルビル等のハコ物建設ラッシュで、多額の債務が残りました。残高はうなぎ上りとなっていたのです。財政は火の車でした。それをハコ物建設を抑制し、職員減に努め、アウトソーシングや指定管理を増やして債務縮減を着実に実行したのは、大きな実績と評価してよいでしょう。一般会計債務残高を、平成17年度をピークに減少させ続けたのです。
その流れの中で断行したのが交通局民営化でした。これは私が初出馬の時点から掲げていた政策であって、公務員たる交通局職員の希望者を広島電鉄に雇用させたことは、大改革だっと思います。
そして第2点目は、職員不正採用による小笠原市長逮捕に象徴される如く、職員倫理を条例を定めて徹底化させたことでしょう。当時議長が検察から家宅捜索を受ける事案も発生し、議会としても倫理条例を策定したのです。この時私は条例策定委員の1人として携わったのです。
但し、無駄な支出も目立ち、私は随所でそのことを指摘し続けて来たのも事実です。
例えばその最たる施策として、JR呉線複線化です。これは小村氏が最初立候補した時からのマニフェストに掲げられており、彼が国土交通省鉄道局に身を置かれた経験を活かした施策だった訳です。
これは小笠原前政権時に、260億円もかかる事業を断念し、水尻、狩留賀、川原石3駅に特化した部分複線化による22億円で類似効果を出す手法で決着させていたのです。だから私はこの施策に反対しました。小村市長は自身のマニフェストに従い、これに係る調査費を2年間に亘って2千万円組みましたが、私の指摘通り、全く無駄になったのです。
他にも学校校庭の芝生化があります。これは前々回市長選でマニフェストに掲げましたが、前回市長選では知らぬ間にマニフェストから削りました。つまり、暗に失敗したことを認めた訳です。
郷原に企業が進出を目指しており、大規模な土地がいるというので、そのボーリング予算6千万円を組みましたが、企業が進出を断念することで、これも無駄になりました。
そして、今回の選挙選マニフェストに関して言えば、安芸灘大橋通行料無料化です。これは他の2候補もマニフェストに掲げていますが、現職は最も事情に精通しているので、軽はずみに公約する訳には本来いかないはずです。過去の議会答弁でも、「本橋は県道路公社が建設したものだから、その債務返済の原資たる通行料収入を上げるため、県と利用促進策を講じていく」としていたのです。
それが、選挙選になるといきなり耳障りのよい「無料化」ですから、議会答弁と大いに矛盾しています。他の2候補も同様のマニフェストを掲げているので、安芸灘地区の票を逃がさないための、苦肉のマニフェストだった可能性が高い訳です。
実際、選挙期間中に市長が某団体の会合に顔を出され、幕間演説をされました。たまたま私はその会合に出席していたので、市長は「安芸灘大橋の無料化については、県にお願いし、数年間で無料化に漕ぎ着けます」とかなりトーンダウンしていたのです。この言葉の裏には、「県がウンと意って税金を投じなければできません」と暗に言っているのと同義です。しかも数年で無料化するということは、「次期4期目だけでなく、5期目も市長をおやりになられるのですか?」と聴かざるを得なくなる訳です。市長任期は4年間しかありませんから・・・・。これは目の前に私がいたため、すぐに無料化しますとは言えなかったのでしょう。
つまり、これは小村市長に限らず、相手を見て言い方を変えるのが選挙マニフェストの正体ということです。言わば、有権者にも賢明さが求められているのです。
ところで、この度の選挙戦では現職に対する選挙妨害を目的とする怪文書が流布されまいた。自治会長には全て郵送されています。これは自治会長名簿が第三者に提供されていることを意味し、名簿の目的外使用に当たり、決して好ましい姿ではありません。警察も捜査をしているようですが、発信元を特定するのは簡単なことではないと思います。特に選挙戦に近づいてからは、どぎつい内容まで言及されており、後味が悪く残りました。
また、その情報によってもたらされた悪い噂を払拭するため、或る公共的団体がさも現職を応援しているような動きがありました。公共的団体は呉市の補助金交付団体ですから、その団体が特定候補を支援しているような雰囲気を創出することは大いに問題です。
一方、この度の開票結果が呉市ホームページに掲載されたのは、結果が出た昨日23時45分から、10分後ということでした。開票現場のオークアリーナに秘書広報課職員が赴き、その場でパソコンに入力して、広報発信したのです。
それはよかったのですが、ある市民は呉市選挙管理委員会ホームページを閲覧したため、見つけることができませんでした。かく言う私はグーグルで検索したため、これも見つけることができなかったのです。日付変更線を超えた1時過ぎに、他の書き込みにより、ようやく開票結果が分かった訳です。ところが今朝になって検索すると、呉市ホームページの新着情報たる開票速報を見つけることができました。
今から想えば、夜中時点ではグーグルでは優先順位が低かったので、見つけられず、今朝になったらアクセス量が増えたので、自動的に優先順位が上がって検索で見つけることができたということでしょう。
但し、昨晩時点で開票結果は掲載しても、投票率や投票総数は掲載しておりませんでした。これは秘書広報課と選管との内部でのやりとりがうまくいっていなかったことが、先ほど判明致しました。理由は一言で言えばマスコミ対応と関係があったということです。
そこで私が指摘したため、先ほどようやく呉市ホームページの新着情報に、投票結果を掲載したのです。投票率は今朝の地元新聞号外で知ることができ、紙媒体よりインターネットの方が遅いとは言語道断です。
すると今度はそれを閲覧した市民が、「誰が当選したのか分からない」と言って来ました。つまり当選者の獲得票数が掲載されている「開票結果」と、投票総数や投票率が掲載されている「投票結果」を一括して見ないと、有権者ニーズを満足できない訳です。そこで私は、4年前同様、これらを一つにまとめて掲載するよう、秘書広報課に指示したところです。
結果論ですが、多くの有権者のニーズに即時応えられなかったことは、呉市の広報体制としては、大いに反省すべきでしょう。
いずれに致しましても、新市長を迎えるに当たり、私はこれまでと同様是々非々で対応して行くべく、決意を新たにしたところです。