街頭演説集

第54回 市営プール建て替え

呉市営プール建て替えと呉市温水プール移転はセットで!

Facebook 2016.8.24

 一昨日は54回目の街頭演説。テーマは猛暑日が続くことに関連して、呉市営プール建て替えと呉市温水プールの存廃問題についてです。
 先ず、呉市中心部であるニ河にある呉市営プールは昭和20年代に建設され、老朽化が著しく、新庁舎建設の次に建て替えが位置付けられました。50mの屋外競泳プールと
25m練習用プールが併設され、飛び込み台に加え子どもプールも備えています。但し、専用駐車場がないのが最大の難点でした。
 そこで呉市は、平成27年度に基本設計と詳細設計を終え、本年秋から着工し、来年度中に建て替えを完了する予定としています。
 その整備内容は、市民の要望が高かった通年型の屋内温水プールとしますが、25m8レーンとなります。従いまして、中学生水泳記録会はできないこととなりますし、公認大会は25mまでしか誘致できません。これは市民ニーズを踏まえてのもので、建設コスト抑制へも寄与します。
 現在屋外練習用25mプールが併設されていますが、これを高齢者向けの健康づくり
20mプール3レーンを屋内に併設することで、練習用を兼ねることとなります。この二つのプールには、水深を調整できる可動床を設け、利用度を拡充致します。
 また、プール面積を大幅に狭めたことによる最大のメリットとして、150台分の駐車場、150台分の駐輪場を設けることが挙げられます。これにより、隣接のスポーツ会館、多目的広場、ニ河球場、屋内運動場、バレーボール場、テニスコート、弓道場への利用者への便宜が図られます。
 尚屋体は2階建てで、観覧席を有し、私が要望していた障害者用更衣室も設けられますし、多目的ルームもあり、貸し室となります。
 そして、飛び込み用プールは廃止し、子どもプールは建設します。一部要望があった乳幼児用噴水プールを新たに追加設置することとなりました。これは現在唯一ポートピアパーク内にありますが、永続しない可能性があるため、新設するのは一理あります。
 更に、盆踊り大会の復活も視野に、フットサル等スポーツもできる多目的広場を造り、屋外観覧席も設けます。
 但し、可動床導入で1億円、子どもプールへの遊具や乳幼児用噴水プールの追加設置に1億4千万円、杭の基礎工事増加に7千万円が必要なこともあって、総事業費は30億円に膨らみます。しかし、有利な起債である合併特例債を活用しますので、最終的な呉市の負担は10億円程度で済みそうです。
一方、広にある呉市温水プールも耐震基準を満たしていません。しかも新広駅周辺が広市民センターの利用やバス乗り入れで混雑して危険な状況にあるため、呉市はJRと交渉をする傍ら、平成26年度に新広駅周辺整備に係る調査費を予算計上致しました。その結果、そのエリヤ内にある呉市温水プールは解体・移転との結論を出したのです。
 当然それを受けて、基本・実施設計費を予算計上する段取りとなりますが、不思議なことに呉市は27年度と今年度の28年度も予算化を見送ったのです。
 議会からも温水プールの移転先は、今秋建て替えのニ河にある市営プールではないか、との質問が相次ぎましたが、呉市は口を堅く閉ざしたまま、未定であるとの答弁に終始しました。
 新広駅周辺整備とニ河の呉市営プール建て替えは同時期にスタートしており、当然温水プール問題は、これらをセットで解決するという方針だったはずです。それを方針転換したかの様に、当局の様相が一変した感は否めません。それもそのはず、現温水プール利用者を初めとする一部広地区住民から反対の声が出ているのです。
 ということは、新しい温水プールの供用開始を待ち、既成事実化した上で解体するか、若しくは現温水プールの解体をせずに耐震改修する変更案も検討している可能性を否定できません。もし前者なら、議会を軽視し、市民を愚弄する姑息な手段です。また後者であれば、調査費で解体・移転の結論は一体何だったのかとなりましょうし、そもそも新広駅周辺の混雑は解消できないこととなり、政策が完全にぶれてしまうことになりましょう。勿論市民にこびへつらうとの批判は、真っ向から受け止めなければなりません。
 また、呉市が周辺町と合併することで、倉橋町と川尻町の立派な温水プールが呉市の施設となりました。特に川尻町のかわせみプールは広地区住民にとっては近い距離ですし、隣接している呉市川尻保育所跡地を活用して今年度プール専用駐車場まで整備するのです。ましてやニ河にできる温水プールができると同じ時期に、休山第2トンネルが供用開始となり、広地区から渋滞なしに、中央部へ出ることができます。
 耐震改修しても、耐年数たる建物寿命はそんなに延びる訳ではありませんし、呉市内にこれ以上温水プールが存在する必要性は投資効果からみても、極めて少ないものと考えます。
 ということで、呉市は当初の方針通り、ぶれることなく市民に対し堂々と、ニ河の市営プールの温水化、これ即ち広の呉市温水プールの解体・移転であることを、明確に打ち出すべきなのです。
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