青山クラブ解体に待った!戦艦大和大型試験機展示を!
Facebook 2017.2.28
昨日は81回目の街頭演説。テーマは自衛隊集会所、即ち旧青山クラブの再活用策についてです。
呉市は昨年12月に国から旧青山クラブを購入して、新たな観光資源として活用すると発表しました。アニメ映画「この世界の片隅に」が大ヒットし、その中に当時の海軍下士官兵集会所が登場します。つまりこの青山クラブは、全国的にも有名になりました。
ところが青山クラブに隣接する別館たる桜松館は改修して、そこに特産品販売や喫茶店を誘致し、本館たる青山クラブを解体して駐車場として活用するというのです。加えて、それに至る導線として、旧鉄道引き込み線を民間から購入し、そこを遊歩道として新たに整備するとしました。
私は、去る2月24日の呉市議会本会議における予算総体質問で、この構想に疑義をぶつけました。
先ず、昨年3月に国庫補助率100%の地方創生加速化交付金を活用して呉市が宝町~幸町エリア整備構想策定費500万円が組まれました。青山クラブ取得は、この構想の目玉となるべき位置付けだったのです。ところが、この構想策定業務は公益社団法人・日本観光振興協会に随意発注し、まだ完成していないのです。
この構想を受けてから、初めて青山クラブ購入費を予算化するのが本筋ですが、先に用地取得費として3億3千万円、それに係る土地鑑定評価等の事務費に600万円、桜松館改修と中心部回遊性向上機能整備に係る基本計画策定費として800万円と、合計3億4,400万円が新年度予算に計上されたのです。
因みに、本館部分は解体するので建て付け減価補正をした上での価格積算としておりますが、桜松館は、青山クラブと同様昭和4年の建築にも関わらず耐震改修して残すため、減価補正されないということで、若干疑問が残りました。
手順が逆になった主要因は、呉市に対して、昨年11月に国から青山クラブの購入打診があり、公共随意契約を締結するために急いで予算化する必要があったのです。だから構想策定前の予算計上となった訳です。
次に、青山クラブを解体する理由として、12月の行政報告では、国が先に実施した耐久審査によると、本館は最低指数で耐震改修は不可能であるが、別館の桜松館はそれが可能であるとのことでした。ところがこの度の答弁では、本館も現在の高度な技術を持ってすれば耐震・老朽改修は可能ではあるが、建物の広さや構造上の問題から、数10億円の費用がかかると、言い回しが変わったのです。
呉市体育館の耐震・老朽改修でも9億1千万円しかかからないのに、この数10億円というのは、新築よりも高額となり納得がいきません。私は、それでも百歩譲って、これだけかかるとするならモニュメントでお茶を濁すのではなく、丸みを帯びた特長ある角や正面玄関等を含む外観を残し、耐震補強すればよいのではないかと提案しました。そうすれば、「この世界の片隅に」の整地巡りとして、或いは日本遺産として、重要な目玉施設となり得ます。
呉市としては、今後議員を対象とした現地見学会を実施した上で、世論も参考にしながら、青山クラブの活用策を再検討するということになりました。
さて、青山クラブと桜松館だけ整備しても、観光客誘致としては不十分です。隣接する入船山記念館は国の重要文化財であるにも関わらず、大和ミュージアムやてつ鉄のくじら館のオープン以降、来館者が激減しているからです。
そこで私は第2弾として、戦艦大和大型試験機を青山クラブ中庭に展示することを提唱しました。その際安置用の簡易な箱物を建設するのです。
この大型試験機は長さ28m、高さ5mもあり、平成23年度の補正予算で、移転費を3、400万円組んで、広島大学から無償譲渡を受けた経緯があります。ところが大き過ぎて展示場所が特定できないことから、その後5年以上に亘って、アレイからすこじま駐車場の奥にシート包装した上で保管されたままとなっているのです。つまり、宝の持ち腐れと言っても過言ではありません。
これに対して当局は、過去何度も「展示計画策定に向け努力して行く」との同じ答弁を繰り返して来たいきさつがあり、この度も一旦は同様の答弁となりました。私は、「展示計画を策定すると言っても集客性と歴史的意義のある、広いスペースがなければ不可能だ。今回の青山クラブ中庭は、これら全てを満たす場所で、正にビックチャンス。いつやるか、今でしょ!!」と訴えたのです。
それを受けて、当局としてはその提案も踏まえてしっかりと検討すると、答弁を修正しました。要は市長の決断一つにかかっているのです。
もし、大型試験機の展示が実現しますと、当初予定していた青山クラブを解体して駐車場にする、そのスペースがなくなります。そこで私は、道路向かいにある入船山西観光バス駐車場の活用策を提案しました。現在ここは、主に大和ミュージアム等を来館した大型バスの暫定駐車場として活用されていますが、それをアレイからすこじま駐車場に変更するのです。青山クラブや入船山記念館を直接訪れる観光バスの駐車スペースも若干確保はしておくべきでしょう。
一方、これだけの目玉を持ってしても、ここに訪れる観光客は徒歩ではなく、自家用車か観光バスが殆どです。従いまして私は、旧鉄道引き込み線を購入して遊歩道に整備するのは投資効果に欠けると訴えました。
実際新年度には、この購入予算は計上されていません。ビューポートくれ前のガス灯通りを活かして、そちらに誘客すれば、中央地区商店街へのルートや、眼鏡橋袂で昨年開店したショップも更に日の目を見ることになるでしょう。
呉市としては、この問題もじっくりと再検討するため、この度の予算計上を見送ったと答弁するのがやっとでした。
この度の予算は、合併特例債を活用して市民の血税である一般財源の活用を抑制してはいますが、私の提案が今後どの程度反映されるのか、今後注視して参りたいと思っています。
呉市は昨年12月に国から旧青山クラブを購入して、新たな観光資源として活用すると発表しました。アニメ映画「この世界の片隅に」が大ヒットし、その中に当時の海軍下士官兵集会所が登場します。つまりこの青山クラブは、全国的にも有名になりました。
ところが青山クラブに隣接する別館たる桜松館は改修して、そこに特産品販売や喫茶店を誘致し、本館たる青山クラブを解体して駐車場として活用するというのです。加えて、それに至る導線として、旧鉄道引き込み線を民間から購入し、そこを遊歩道として新たに整備するとしました。
私は、去る2月24日の呉市議会本会議における予算総体質問で、この構想に疑義をぶつけました。
先ず、昨年3月に国庫補助率100%の地方創生加速化交付金を活用して呉市が宝町~幸町エリア整備構想策定費500万円が組まれました。青山クラブ取得は、この構想の目玉となるべき位置付けだったのです。ところが、この構想策定業務は公益社団法人・日本観光振興協会に随意発注し、まだ完成していないのです。
この構想を受けてから、初めて青山クラブ購入費を予算化するのが本筋ですが、先に用地取得費として3億3千万円、それに係る土地鑑定評価等の事務費に600万円、桜松館改修と中心部回遊性向上機能整備に係る基本計画策定費として800万円と、合計3億4,400万円が新年度予算に計上されたのです。
因みに、本館部分は解体するので建て付け減価補正をした上での価格積算としておりますが、桜松館は、青山クラブと同様昭和4年の建築にも関わらず耐震改修して残すため、減価補正されないということで、若干疑問が残りました。
手順が逆になった主要因は、呉市に対して、昨年11月に国から青山クラブの購入打診があり、公共随意契約を締結するために急いで予算化する必要があったのです。だから構想策定前の予算計上となった訳です。
次に、青山クラブを解体する理由として、12月の行政報告では、国が先に実施した耐久審査によると、本館は最低指数で耐震改修は不可能であるが、別館の桜松館はそれが可能であるとのことでした。ところがこの度の答弁では、本館も現在の高度な技術を持ってすれば耐震・老朽改修は可能ではあるが、建物の広さや構造上の問題から、数10億円の費用がかかると、言い回しが変わったのです。
呉市体育館の耐震・老朽改修でも9億1千万円しかかからないのに、この数10億円というのは、新築よりも高額となり納得がいきません。私は、それでも百歩譲って、これだけかかるとするならモニュメントでお茶を濁すのではなく、丸みを帯びた特長ある角や正面玄関等を含む外観を残し、耐震補強すればよいのではないかと提案しました。そうすれば、「この世界の片隅に」の整地巡りとして、或いは日本遺産として、重要な目玉施設となり得ます。
呉市としては、今後議員を対象とした現地見学会を実施した上で、世論も参考にしながら、青山クラブの活用策を再検討するということになりました。
さて、青山クラブと桜松館だけ整備しても、観光客誘致としては不十分です。隣接する入船山記念館は国の重要文化財であるにも関わらず、大和ミュージアムやてつ鉄のくじら館のオープン以降、来館者が激減しているからです。
そこで私は第2弾として、戦艦大和大型試験機を青山クラブ中庭に展示することを提唱しました。その際安置用の簡易な箱物を建設するのです。
この大型試験機は長さ28m、高さ5mもあり、平成23年度の補正予算で、移転費を3、400万円組んで、広島大学から無償譲渡を受けた経緯があります。ところが大き過ぎて展示場所が特定できないことから、その後5年以上に亘って、アレイからすこじま駐車場の奥にシート包装した上で保管されたままとなっているのです。つまり、宝の持ち腐れと言っても過言ではありません。
これに対して当局は、過去何度も「展示計画策定に向け努力して行く」との同じ答弁を繰り返して来たいきさつがあり、この度も一旦は同様の答弁となりました。私は、「展示計画を策定すると言っても集客性と歴史的意義のある、広いスペースがなければ不可能だ。今回の青山クラブ中庭は、これら全てを満たす場所で、正にビックチャンス。いつやるか、今でしょ!!」と訴えたのです。
それを受けて、当局としてはその提案も踏まえてしっかりと検討すると、答弁を修正しました。要は市長の決断一つにかかっているのです。
もし、大型試験機の展示が実現しますと、当初予定していた青山クラブを解体して駐車場にする、そのスペースがなくなります。そこで私は、道路向かいにある入船山西観光バス駐車場の活用策を提案しました。現在ここは、主に大和ミュージアム等を来館した大型バスの暫定駐車場として活用されていますが、それをアレイからすこじま駐車場に変更するのです。青山クラブや入船山記念館を直接訪れる観光バスの駐車スペースも若干確保はしておくべきでしょう。
一方、これだけの目玉を持ってしても、ここに訪れる観光客は徒歩ではなく、自家用車か観光バスが殆どです。従いまして私は、旧鉄道引き込み線を購入して遊歩道に整備するのは投資効果に欠けると訴えました。
実際新年度には、この購入予算は計上されていません。ビューポートくれ前のガス灯通りを活かして、そちらに誘客すれば、中央地区商店街へのルートや、眼鏡橋袂で昨年開店したショップも更に日の目を見ることになるでしょう。
呉市としては、この問題もじっくりと再検討するため、この度の予算計上を見送ったと答弁するのがやっとでした。
この度の予算は、合併特例債を活用して市民の血税である一般財源の活用を抑制してはいますが、私の提案が今後どの程度反映されるのか、今後注視して参りたいと思っています。